こんにちは。
大変ご無沙汰しております。もはやこのブログの存在も忘れかけている頃でしょうが、作った本人は、さすがに一応頭の片隅には常におり、更新しないとなと思いつつ、、、現在に至ってしまいました(^◇^;)
今週のお題「お弁当」
一応毎日仕事に行く時はお弁当を持っていきます。朝に、ごはんからおかずまで、一から作り詰める日もあれば、前日に晩ご飯の残りものなど詰めてしまう日もあり、様々。だから中身も様々です。
しかし共通して言えることは、いかに楽するか。全くもって見た目は気にせず、その時、お弁当に詰められるものを、詰めるスタイルです。
だから、食べてるときに、それ何??と聞かれるのが一番嫌いです。そんなたいした物は詰めていない!
頼むから、私の弁当に対してコメントしてくれるな!!!笑
本日は、まりーレポはなく、私が、久々に読んだ本のご紹介のみです。
すまん!!m(_ _)mかわいい絵もないがご容赦を💦
なかなか、活字にむかえず、読む本の冊数が激減。何ヶ月かぶりに一冊読み切れたので、その本のご紹介です。
吉田篤弘著「鯨オーケストラ」
吉田さんの文章が好きで、今までに二冊ほど読んだのですが、この本は、2023年3月発行と、かなり最近出版された本です。
まだ、私が読んだ吉田さんの本の数は少ないですが、吉田さんの本にはラジオがよく出てくるイメージです。
私もラジオはとても好きなので、そこも吉田さんの本に惹かれる一つの理由なのかもしれません。
この本の主人公は、番組名からテーマソング、ジングル、全体の構成やトークの合間に流す音楽、そしてもちろんトークも全て行う、深夜のラジオ番組の担当者。そしてクラリネット奏者でもあります。
主人公の顔が描かれた一枚の絵で様々な話がつながっていく、そんなストーリーです。
この本の話の中ですごく好きだなと思った箇所をご紹介します。
「ある映画で、天国についてとても精妙に描かれていて、その天国の世界は、生きていたときに直に触れたり、確かに経験したことによって作られるのだと。認識だけではダメであり、一度も使ったことがなく、触れたこともないものは天国に存在しないそうだ。天国に行きかけて、なんとか生き返ってきた映画の主人公は、それ以降、あらゆるものに自分の手で触れようと決意する。
その映画を思い出した、主人公(本の)は、(そういえば音楽はどうなるんだろう)(音楽を天国へ連れて行くには、どうしたらいいのか)と考える。」
それを読んで私もはっとなり、確かにどうなるんだろうと気になりました。一瞬だけれども非常に先が気になった瞬間でした。
そこで主人公のだした答えはこうでした。
「自分が天国に持っていきたいのは、何よりも音楽だ。
そうか 楽器か。
ふいに肩からさげたクラリネットのケースがずしりと重みをました。楽器があれば、音楽を奏でられる。」と。
「わざわざ天国など持ち出さなくとも、人は手に触れることの出来ないものを、消えてなくならないよう、様々な形で留めるよう知恵を絞ってきた。音楽は、きっとそのひとつだ。見えないものや、ともすれば消えてなくなってしまうもの、もどかしさや苦しさや喜びや悲しさといった思いを、忘れないようにと旋律にうつした。のみならず、楽器なるものをつくり、たしかに手で触れられるものとして、音楽を人の手に引き寄せた。繰り返し再生できるよう、楽器に託して不確かなものを確かなものにしてみせた。」
こちらが本の装丁です。
この本について調べてたら、「流星シネマ」「屋根裏のチェリー」に続く三部作の完結編だとか・・・なんと…。
ではでは、また。