読書レポ㉖~川上弘美「某」~
こんにちは。
もう3月も終わりです!!
だいぶ最近は安定して暖かくなってきて、桜が至る所で咲いていて🌸とても春らしくなってきました。
毎週土曜日更新!と書いておきながら、今週、またもや飛んでしまいました(;^ω^)
「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」というラジオでやっていた「僕の・私の飛んだ話文学賞」の回のことを少し思い出しました。
この「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」のラジオの放送が三月で終わってしまったこと、とても残念です。
さて今回のレポはこちら!
この本つい最近読了致しました。以前にも川上弘美さんは紹介しましたが、私は今回初めて川上さんの本を読みました。
確かにこの表紙には惹かれました💛この表紙だけで持っておきたくなります。
以下この話のネタバレと私の拙い感想を書きます。(まり―レポでうまく書いてくれているのに( ^ω^)・・・)
子ども、男性、女性、どの国の人にでも、何でも変わってしまうことのできる誰でもない者「某」。話を読み進めていくうちに、様々なタイプの「誰でもない者」があらわれ、その者の存在を許さないという者までも現れます。
また、主人公は最後、成長しない「誰でもない者」(何にでも変化できる者)から変化することができなくなり身体も成長していく人間のようになります。
最後に、変化できなくなった理由として「犠牲を払ってしまったから」「誰かのために生きたから」ではないかとあります。それは最初にある「治療して、アイデンティティーを確立しよう」つまり「自分が自分であるよりどころを作ろう」ということができるようになったので、「誰でもない者」ではなくなったのかなと思いました。つまり治療が成功し治ったということ!?
一見、非現実的な話かと思っていましたが、そうではないのではないかと最後は思いなおした話でした。つまりレポにある「ふと人であるわが身を振り返ったり」というのはまさにこのことだなと思った部分でした。
ぞくぞくと引き込まれる、まさに静かにドキドキするこの本おススメです!
今日紹介した本はこちら☟
ではではまた。